海外FXにおけるCFD銘柄の必要証拠金計算法について

海外FXにおけるCFD銘柄の必要証拠金計算法について

海外FXの大きな魅力はFXにおけるハイレバレッジ以外にも同じプラットフォーム上で株式指数やコモディティ、金属などを売買することができることです。これはいちいち別に口座を作らなくての相場の状況の応じて簡単に取引ができるわけですから実際に利用してみますと非常に便利ですし、相場の相関性、逆相関性を利用してヘッジをかける取引にも利用できることになります。

但し気をつけなくてはならないのはCFDについてはFXで500倍、1000倍といったレバレッジを提供する業者でもそこまでのレバレッジを提供していない点で、実はレバレッジといった呼び方もしていない点です。今回はそんなCFDの証拠金の計算方法についてご紹介することにします。

証拠金率で表示するのが事実上のCFDのレバレッジ

ごく一般的なCFD銘柄の必要証拠金の計算方法は以下のようになります。

必要証拠金=コントラクトサイズ × ロット数 × オープン価格 ÷ 必要証拠金率

コントラクトサイズとはその業者における1ロット辺りの価格で取引設定されているCFDの銘柄ごとにその量も単位も異なるものになります。

ロット数は実際に取引する取引量を表します。

オープン価格は1ロットあたりの最新価格で、必要証拠金率は1%や2%など銘柄ごとに設定されています。

1%の証拠金率ならば事実上100倍のレバレッジを示していることになり2%なら50倍のレバレッジということになるわけです。

代表的なCFDの事例として

国内ではかなり多くの人が利用しているXMを例にとりますとNikkei225Cash (現物)を取り引きすることが可能で証拠金率は0.5%ということになっています。

たとえば日経平均が2万1000円の場合にはこれの0.5%の証拠金で1枚から取引ができるわけですからFX的な言い方をすればレバレッジは200倍ということになるわけです。したがって105円の証拠金があれば2万1000円で日経平均を買うことも売ることもでき1000円上昇すればそれがそのまま利益になりますし、逆に1000円異なる方向に動けば含み損になるわけです。FXの888倍ほどの威力はありませんが、CFDで200倍のレバレッジを効かせて取引ができる業者は国内には存在しないのでかなり効率的な取引ができるというわけです。

またNYダウの場合には2%が証拠金となりますのでレバレッジ換算なら50倍で、例えば2万6000ドルがダウの価格であったときにはその2%である520ドル、1ドルが109円ならば56680円の証拠金が必要ということになるのです。もともと単価の高いNYダウですから50倍のレバレッジが適用されても日経平均と比較しますとそれなりの資金が必要になることがわかります。もっとも1日に200ドルの上昇などがあった場合には5万6000円強で2万2000円の利益が獲得できますので投資効率は抜群になります。

個人投資家にとってわかりにくいのは本格的なコモディティで最低取引量が決められていますので、この領域で取引する場合にはしっかりとその単価を理解しておく必要がありそうです。

いずれにしても海外FXのCFD取引はよく知られていないのに非常にお得な取引ができる商品が眠っていますので研究の価値はありそうで、とくに為替が動かない時期にはうまく利用すると大きな利益を得ることができるので注目です。