海外FXの約定力は何で決まるか

海外FXの約定力は何で決まるか

FX取引をしていますと非常に気になるのが約定力の問題です。今回は海外FXにおける約定力を決定する要素について考えてみることにします。

そもそも約定力とは・・・

FX取引をしたときに注文した価格通りに売買が成立するかどうかの力のことを示す言葉で執行スピードのことを約定スピードと呼んだりしています。

国内FX業者は須らく国内にサーバーを設置していますから全国からアクセスしてもそれほどロケーション(設置場所)は気にならないものですが、海外FXはまさに海外に取引サーバーが設置されていますからユーザーとサーバーの距離によって当然約定スピードにも影響が及ぶことが予想されます。

具体的に海外のFX業者の約定力を左右するのは以下のような要件となることが考えられます。

取引サーバー自体の処理能力が1番の要件

もっともFXの約定力を左右する大きな要件となるのが取引サーバー自体の処理能力の大きさの問題になります。例えば銀行系や証券系の国内FX業者は大量の注文を処理できるだけのサーバーを設置していますから何の苦もなく売買していくことができますが、容量の小さいサーバーしか設置されていませんとやはり約定力は低下することが考えられます。

NDD方式の取引形態も重要

顧客からの注文をすべて外部のカバー先に対してアルゴリズムを使って最適化処理を行うSTP方式の業者やECNで電子商取引所内で売買をする業者の場合には非常に売買のマッチングが高速で行われ業者自体は一切売買に手心を加えることがないため非常に取引は高速化される傾向があり、NDD方式をビジネスモデルにしていることは海外業者でも重要な要件となります。

業者がアジアにアクセスポイントを持っているかどうかも重要

ニューヨークやロンドンといったところにサーバーを保有している海外業者の場合それこそ日本からは6000キロ以上の距離を行き来して約定をするわけですから、自ずと時間がかかることになるわけですが、一部の業者日本もしくはアジア圏の主要都市にミラーサーバーを設置しそこと本体のサーバーを専用の高速回線接続により

約定スピードを高めるといった対策に出るケースもあります。

利用者のPCの性能も影響を与える

当然のことですが利用するトレーダーのPCの性能も約定には少なからぬ影響を与えることになります。最新のPCであればそれほど大きな違いはありませんが、少しスペックの古いものになると処理能力や搭載するメモリの量などによりMT4やMT5を稼働させるのに十分な能力を発揮しないものもありかなり注意が必要となります。

また売買ツールとしてはMT4が圧倒的に普及しているわけですが、最新のMT5のほうがメモリなどは食うものの約定力は早くなるといったデータも出てきています。

ルーターやWifiのパフォーマンスも重要

折角光ファイバーを使ったブロードバンドを自宅等に設置してもその間をつなぐルーターやWifiのパフォーマンスの劣化から処理速度が遅くなるといった問題が生じていることも考えられます。ブロードバンドのパフォーマンスを落とさない周辺接続機器をしっかりそろえることも重要になるのです。

このように海外FXの約定力は実に様々な要素が複合的に重なり合って示現するものであり、一概に業者のサーバーだけの問題ではないことをよく理解して取引環境を整備していくことが重要になることがご理解いただけると思います。

約定力の違いは利益に直結する問題です。したがって常に最良の状況を作り出す努力をすることが海外FXの利用では非常に大切になるのです。