国内業者とは違う海外FX業者の年末年始取引時間に注意
海外FX業者を利用した取引は一度始めてしまうと国内業者との違いは全く感じられなくなるものですが、11月後半から12月末にかけては取引できる日や時間が国内業者を異なる部分があります。
これをあらかじめ理解していませんとポジションを抱えたまま越年することにもなりかねませんのでしっかり事前に認識しておくことが重要になります。
感謝祭は米国市場がお休み
まず11月ですが感謝祭は米国市場は完全にお休みになります。
毎年11月の最終週の木曜日が感謝祭でこの日は米国のみ金融取引所は休場となりますので取引は引き続きできますが市場参加者が激減するため殆どFXの相場は動きません。
またCFD市場ではコモディティは閉鎖で取引はできません。
さらに貴金属は29日午前2時55分で閉場になりますのでお気をつけください。
翌日29日はブラックフライデーと呼ばれて休日ではありませんが、やはりCFDの市場を中心に午前3時から3時40分で取引終了になる商品が多くなりますので、あらかじめ自分の取引する海外FX業者で終了時間を確認することをお勧めします。
FXについては土曜日の朝7時まで取引は可能ですが米国市場はほぼ市場参加者がいなくなりますので、London Fixingの終了後の午前2時以降はほぼアルゴリズム以外相場には参加者がいなくなると考えておく必要があります。
クリスマス前後は相場が完全に閉鎖になるので注意が必要
今年の年末年始は以下のようなカレンダーになりますが、赤枠で囲った日に関しては海外FX業者の取引時間が国内業者とは異なるものになります。
具体的には以下のようになります。
国内FX業者の取引時間と大きく異なるのはクリスマスから年始ということになります。
まだ多くの海外FX業者は公式には取引可能時間を発表していないところもありますが、市場自体が閉鎖されますので、今年も概ね上の表のような時間帯の取引に限定されることになります。
クリスマスイブの24日は米国は休日になりますので日本時間の25日の午前2時から取引はできなくなります。
午前1時のLondon Fixで動きはまったくなくなりますのでこの時間からポジションをとったりしないように注意が必要です。
25日は欧米市場すべてが休場となります。
日本時間の9時から午後3時は国内業者だけ取引は可能ですが、海外業者は完全にお休みです。
26日は英国がボクシングデーでお休みですが、米国は開場しますので日本時間の夕方16時からは取引可能となります。
ただ日柄的には24日から週明け月曜日までほとんどの市場参加者がお休みとなりますので相場も動かない状況です。
27日金曜日は通常通りの取引時間となりますが、本邦勢はここでお休みとなりますので、東京タイムが逆に閑散とした相場になりやはり取引には適さない時間帯となります。
28日、29日は土日で休日となり、30日は朝7時からの取引が可能です。
米国はクリスマス開けで事実上新年度入りとなりますので多くの市場参加者が相場に戻ってくることになります。
31日は翌1日の午前2時で取引が終わります。
その後1日は世界的に休日で相場は開きません。
年明けからトレードができるのは海外FX業者は2日の午後、日本時間の16時からということになります。
日本の業者ですと2日は午前9時から取引ができますがこの時間帯は海外業者では取引はできない点に注意が必要となります。
3日以降は通常の取引時間に戻りますので、朝からまったく問題なく取引は可能となります。
今年はこの3日の朝7時半過ぎ、アジア勢がほとんど登場しない時間帯にいきなり投機筋がしかけてフラッシュクラッシュが起きていますので、年末から年始にかけて市場参加者が少ない時間帯は相当注意が必要になります。
実際に利用してみても海外FX業者はなんら支障のない状況
過去10年以上海外FXを利用して年末年始の取引をしていますが、海外業者の時間制限があることは実際の取引に支障を及ぼすことは全くないと言えます。
そもそもクリスマスタイムから年始については世界的に市場参加者が減少しますので、一部の時間帯で取引ができなくてもまったく不便は感じません。
むしろこの時期に相場も動かないのに積極的に売買をしようと思わないことのほうが重要といえます。
ただクリスマスから年末まではクリスマスラリーと呼ばれて株価が上昇することもありますので、欧米勢の動く時間帯は意外な取引チャンスが巡ってくることも意識しておきたいところです。
年始は海外勢、とくに米国勢にとっては日本における4月1日の新年度のような状況ですから投機筋も新たな予算を組んで市場に参入してきます。
したがって年末までとは相場の動きも大きく異なることが多くなりますので、おとそ気分で取引するのは非常に危険です。
まず初動をみながらどう相場にエントリーするかを真剣に考える必要がある時間帯です。
以上、年末年始の海外FXの取引時間についてご紹介しました。
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