信託保全で選ぶならAXIORY

信託保全で選ぶならAXIORY

信託保全と分別管理の違い

国内FXは信託保全が義務づけられている

少額の資金から手軽に始めることができ、本業が忙しくても24時間取り引きができるということで、「FX」(外国為替証拠金取引)で資産運用をする人が増えてきました。そんな中、FXをするにあたって心配になる点のひとつとして、「FX業者が破綻した場合、預けた資金はどうなるのだろうか?」ということが挙げられます。

もちろんFX業者でも、もしもの時を想定して顧客の資金を守る対策はしています。国内FXでは過去にそういったトラブルが発生しており、2009年より金融商品法によってすべてのFX業者に「信託保全」が義務づけられているのです。

信託保全とは、FX業者が第三者(信託銀行)に管理を委託し、仮にそのFX業者が破綻したとしても、預金は差し押さえの対象にならず、信託管理会社が顧客へ返金するという資金管理のシステムです。つまり信託保全されていれば、FX業者が破綻してもまったく問題がないということになります。

ただし、信託保全にも2種類あり、入金した資金だけを補償してくれる信託保全と、含み益やスワップポイントの利益分までカバーしてくれる完全信託保全があります。入金だけの補償の場合、利益分はただちに出金しておく必要があるでしょう。

しかしこの信託保全は、国内のFX会社に対して義務づけられているものであって、金融庁のライセンスを所有していない海外のFX業者は対象外になります。金融庁のライセンスを所有していると、レバレッジも最大25倍に規制され、ゼロカットシステムも利用できなくなってしまい、海外FXのメリットを失ってしまうことになってしまいます。海外FXを利用するのであれば、信託保全されていない点はリスクとして覚悟しておかなければなりません。

海外FXの分別管理とは

もちろん海外FXでは顧客資金の安全管理がまったく何もされていないわけではありません。それぞれのライセンスで義務づけられている対応はされています。そしてその多くが「分別管理」というものです。

信託保全と分別管理の違いについてはよく注目されます。信託保全は顧客の資金を補償するものですが、分別管理はまったく別なものです。分別管理とは、顧客の資産とFX業者の経営資金を別の銀行口座で管理するというものです。これはあくまでも、FX業者が顧客資産を流用するといったリスクを回避するためのシステムであり、別の銀行で管理しているだけですからFX業者が破綻したからといって顧客資産が返金されるわけではありません。つまり分別管理の場合、FX業者の倒産リスクはあるということです。

そう聞くと不安に感じるかもしれませんが、海外の大手FX業者の資金力はかなりのものですので破綻することはほとんど考えられません。ただし、その可能性がまったくゼロというわけではないのです。2015年のスイスフランショックでは、イギリスの大手FX業者であったAlpariが破綻しました。日本人トレーダー向けの別法人であるアルパリジャパンは金融庁のライセンスを所有しており、信託保全が義務付けられていましたので、顧客資産はすべて保護されています。当然ですが、この時のアルパリジャパンでは、新規ポジションのエントリーや入金などは一切できなくなり、ポジションはすべて強制決済されています。

そう考えると、海外FXを始めるにしても、できれば信託保全されているFX業者を選択したいものです。海外でも信託保全を採用しているFX業者はないのでしょうか?実はすべてのFX行者が分別管理というわけではありません。中には少数ですが、信託保全を採用しているFX業者もあるのです。それが今回ご紹介する「AXIORY」になります。

AXIORYの信託保全

AXIORYは信託保全

Axiory Global Limitedが運営するAXIORYは現在、ベリーズのライセンス(International Financial Services Commission:IFSC)でFXのサービスを提供しています。IFSCの規定では分別管理が義務づけられており、さらにAXIORYは2019年からIFSCのグレードがBグループからAグループにアップしました。これによって、仮にAXIORYが破綻した場合、The Financial Commissionによって、最大で20,000ドル(およそ200万円)まで補償されることになりました。

また、AXIORYの証拠金保全については信託保全されています。AXIORYの監査機関(第三者機関)とは、AXIORYの財務監査機関の他、会計士や弁護士などによって構成された外部機関であり、仮にAXIORYが破綻した場合、顧客の承諾と機構の承諾のみの権限で資金を出金することができることになっているのです。この時、監査機関は一時的に管財人となり、顧客の資金は返還される仕組みです。ちなみに補償範囲についてAXIORYは公式サイトにおいて、「直接お預かりした資金の全額で、入出金額並びに確定運用損益、未決済の評価損益が補償対象である」と明記しています。海外FXでは珍しく、AXIORYは「完全信託保全」を採用しているのです。信託保全についてはコストがかかるため、他のFX業者ではなかなか採用していないスキームです。もしもの事態に陥った際の安全面において、AXIORYの証拠金保全は業界最高水準と考えていいでしょう。

AXIORYのレバレッジは最大で400倍と、他社の500倍や888倍と比較するとやや抑えられていますが、それでも国内の25倍と比較するとはるかに大きなレバレッジで取り引きできます。マイナスになった証拠金はゼロカットシステムで追証は発生しませんし、さらに国内同様の信託保全で資産を守られているのですから、安心してハイレバレッジのFXに集中できる環境が整っているというわけです。

2018年、2019年に提携銀行と取引停止の真相は?

ただし提携銀行についてはやや問題を抱えています。2018年12月、AXIORYは突如、提携銀行であったSparkasse Bankとの取り引きを停止しました。これについて、電子マネー決済サービスBitwalletが、AXIORYはSparkasse Bankから取り引き停止処分を受けたと公表し、かなりの騒ぎになりましたが、Sparkasse Bankがユーロ圏外の金融機関へのサービスを終了したことが原因であり、実際は円滑に業務提携は解除されたようです。Bitwalletのニュースページからも該当のニュースはすでに削除されています。

AXIORYはSparkasse Bankの代わりにリヒテンシュタインにあるUnion Bankと提携し、全顧客の身分をJumionで再登録してより高いセキュリティーを提供するようになっています。Sparkasse Bankとの取り引き停止の公表が遅れた点は、トレーダーを不安させましたが、Bitwalletのニュースによって資産を引き出していたトレーダーも、状況が沈静化されたのを確認して再度入金して取り引きを再開しています。

世界最大規模の会計監査法人であるPwC(PricewaterhouseCoopers)が、AXIORYに対して国際基準のISRS4400レポートを作成、公表しており、これによってAXIORYの安全性がより明確になるため、その導入は高い評価を得ています。

しかし、2019年8月に入り、AXIORYは突如、メインバンクのUnion Bankとの取り引き停止を発表しました。海外入出金に時間がかかり、改善できなかったためとも伝わっています。これにより信託保全もすべてDoha Bankに切り替わっています。

顧客の資産保護というAXIORYの大きなメリットは、主要銀行が変更されても変わらず継続されています。ハイレバレッジのハイリスクは仕方がないとしても、FX業者に預けた資金については心配したくないというトレーダーは多いでしょう。いくら利益を出しても、FX業者が破綻して出金できなくなったら意味がありません。資産管理の安全性において、AXIORYはまさにおすすめのFX業者です。リスクマネジメントのためにも、海外FX口座を開設する際は、AXIORYにも確実に開設しておくべきでしょう。