XMのCFD銘柄を含めた取り扱い銘柄の解説

XMのCFD銘柄を含めた取り扱い銘柄の解説

XMのCFD取引とは

FX以外に52種類の取り引きができる

国内の最大レバレッジ25倍を大幅に上回る888倍のレバレッジを効かせて取り引きできるのが、海外のFX業者の中でもっとも日本人トレーダーに支持されているのが、「XM」です。

XMでは、FX(外国為替証拠金取引)で57種類の通貨ペアを取り扱っていますが、実はそれだけではなく、他に金や原油など52種類のCFD(差益決済取引)も売買できるのです。ただし、FXと他のCFDでは仕組みがやや異なるので注意してください。

また、開設している口座によって扱うことのできるCFDが限定されています。例えば金(GOLD)は、スタンダード口座、マイクロ口座、XM Zero口座すべてで売買可能です。この場合のシグナルは、スタンダード口座であれば「GOLD」、マイクロ口座であれば「GOLDmicro」、XM Zero口座であれば「GOLD.」となります。

ECN(電子商取引)を採用しており、スプレッドが狭いXM Zero口座では、FX以外は金と銀のみCFDの売買が可能です。マイクロ口座でも100分の1の単位から扱えるのは、FXの他、金と銀のみとなっています。

国内の商品先物取引とCFDの大きな違いは、商品先物取引は立会時間のみ取り引き可能と時間が限定されていることです。CFDは24時間取り引きすることができます。(ただし、それぞれのCFD商品にメンテナンス時間が定められています)

分散投資は、リスクヘッジにとってもっとも重要な要素です。FXメインで投資しながらも、経済状況にあまり左右されない金などを取り扱っていくことで、リスクマネジメントしていくことができるのです。

現物CFDと先物CFDの違い

FXにはない区別として、CFDは「現物」と「先物」の2種類があります。現物だけ、先物だけというCFD商品もあれば、どちらか選べるものもあるのです。

例えば、日本人にはお馴染みの「日経平均株価指数」。こちらのシグナルは「JP225」となりますが、JP225cashというのが現物です。同じJP225でも語尾を確認してみてください。JP225-●●●●となっているのは先物になります。●●●●は「限月」です。先物は保有できる期間が決まっており、その期間を過ぎると強制的に決済となるのです。現物には限月がありませんので、1年間でも塩漬けにしておくことが可能です。

しかし現物にはスワップ金利がマイナスに作用していきます。ポジションを保有し続ければ続けるほど、スワップ金利の損失が膨らんでいくのです。先物にはスワップ金利がありません。つまり短期売買ならば現物、中期で保有するのであれば先物ということになります。

スプレッドは現物よりも先物の方が広めになっています。倍はあると考えた方がいいでしょう。この点においても短期売買を繰り返すのであれば、先物よりも現物の方が有利な条件です。

配当金というのもありますが、こちらは現物のみで、先物には該当しません。買いのポジションであれば配当金を受け取ることができ、売りのポジションであれば配当金を支払うことになります。

レバレッジは現物でも先物でも違いはありませんが、CFD商品によって「証拠金率」が決まっています。スタンダード口座、マイクロ口座のFXだと888倍のレバレッジを効かせることができますが、CFD商品だとそこまで高いレバレッジは金と銀ぐらいです。

証拠金率が0.5%だとレバレッジは200倍、1%だと100倍、2%だと50倍ということになります。JP225(日経平均)は証拠金率が0.5%ですが、US30(ダウ平均)は証拠金率が1%なので、同じ株式指数のCFD商品でもレバレッジが変わってきます。

「コントラクトサイズ」(注文単位)もそれぞれ変わってきますし、FXの10万通貨で1Lotとは大きな差がありますので間違って注文しないように気を付けてください。(CFDの感覚でFXをしてしまうと、膨大なポジションを抱えてしまう危険性があります)

ちなみに「証拠金の計算式」は、「Lot×コントラクトサイズ×オープン価格×証拠金率」ということになります。

例えばJP225のオープン価格が27,000円だった場合、JP225のコントラクトサイズは1Lot=1ですので、1×1×27000×0.005=135円が必要証拠金です。1Lotの買いポジションを保有していれば、日経平均株価指数が1円上がると1円の利益になります。100Lot保有していれば、1円上がると100円の利益です。この場合の必要証拠金は13,500円になります。

XMのCFD銘柄

コモディティ(8種類)

XMでの「コモディティ」(Commodity)とは「穀物商品」のことです。一般的にコモディティ取引と言えば、貴金属や原油なども含まれてきますが、XMのコモディティ商品は、採掘されるような「ハードコモディティ」ではなく、栽培された「ソフトコモディティ」に限定しています。

XMでは8種類扱っており、すべて先物です。証拠金率は2%ですので、レバレッジは50倍という設定になります。

インフレになるとコモディティ商品の価値も上がりますので、インフレに振れることが予測される場合は投資対象となってくるでしょう。

コモディティ商品の銘柄は、「COCOA」(ココア)、「COFFE」(コーヒー)、「CORN」(コーン)、「COTTO」(コットンNO2)、「HGCOP」(ハイグレード銅)、「SBEAN」(大豆)、「SUGAR」(砂糖NO11)、「WHEAT」(小麦)の8種類になります。

株式指数(30種類)

XMの「株式指数」(Stock Index)は、現物で18種類、先物で12種類、合計で30種類になっています。JP225(日経平均)のレバレッジが200倍となっていますが、その他の株式指数はレバレッジが100倍、またはそれ以下の設定です。

証拠金率が0.5%なのは「JP225」(日経平均)のみで先物・現物があります。日本人にとってはもっとも馴染みのある株式指数です。日経平均が上がると円安になり、日経平均が下がると円高に振れる傾向が強いです。

証拠金率が1%なのは、「EU50」(ユーロ)、「GER30」(ドイツ)、「FRA40」(フランス)、「US500」(S&P500)、「US30」(ダウ平均)、「US100」(ナスダック)、「UK100」(イギリス)、「SWI20」(スイス)ですべて先物・現物があります。

証拠金1%ですが、先物がなく現物だけなのは、「AUS200」(オーストラリア)、「IT40」(イタリア)、「NETH25」(オランダ)、「SPAIN35」(スペイン)

証拠金率が1.5%で現物だけなのが「HK50」(香港)です。先物・現物があるのが「CHI50」(中国)、「SING」(シンガポール)になります。

証拠金率が2%なのは、「GRE20」(ギリシア)、「POL20」(ポーランド)で共に現物だけです。

先物のみの取り扱いというのは、証拠金率1%の「USDX」(アメリカ)だけになります。

日経平均やダウ平均の動向によって、為替相場に影響を及ぼすケースもありますので、こちらの取り引きに精通することによって、FXのファンダメンタルズ分析の精度も上がってくるでしょう。

貴金属(4種類)

XMの「貴金属」(METAL)は4種類になります。株価が下落し、景気が後退するとリスク回避でGOLD(金)に資金が流れる傾向もありますので、分散投資には最適です。

「GOLD」(金)と「SILVER」(銀)はレバレッジ888倍が適用できます。こちらは現物のみです。取り引きは24時間可能ですので、FXとほぼ同じ仕組みになっています。

他に「PALL」(パラジウム)、「PLAT」(プラチナ)がありますがどちらも先物のみの取り扱いになっています。証拠金率は4.5%ですので、レバレッジ22.2倍という計算です。

貴金属となると、やはりGOLDの扱いをどう扱っていくのかが一番のポイントになるでしょう。

エネルギー(5種類)

XMの「エネルギー」(ENERGY)は5種類になります。すべて先物です。中でも原油は世界でもっとも多く取り引きされている商品です。アメリカ、ロシア、中国、OPECの増産政策、減産政策によって大きく変動する特徴があります。

カナダやメキシコ、イギリスなどの産油国の為替レートにも大きな影響を及ぼすので、取り扱わなくても常にチェックしておくべきでしょう。

証拠金率1.5%なのは「BRENT」(ブレント原油)、「OIL」(WTI原油)、「OILMn」(WTI原油)になります。OILは1Lotが100Barrels、OILMnは1Lotが10Barrelsです。

証拠金率が3%なのが「GSOIL」(ロンドンガソリン)、「NGAS」(天然ガス)です。証拠金率が3%になると、レバレッジが33.3倍ということになります。

仮想通貨CFD(5種類)

仮想通貨については、一時期は取り扱いを停止していましたが、復活しています。すべてドル建て、さらにMT4では取り引きができません。MT5のトレードプラットフォームを利用する必要があります。MT4のスタンダード口座でこれまでFXの取り引きしてきたのであれば、MT5のスタンダード口座を開設しなければいけません。

仮想通貨CFD(仮想通貨FX)はXMでは、5種類扱っています。これは一時停止することになった以前と同じ仮想通貨です。証拠金率は50%とかなり高く、レバレッジは2倍で統一されています。

「BTUUSD」(ビットコイン)、「DSHUSD」(ダッシュ)、「ETHUSD」(イーサリアム)、「LTCUSD」(ライトコイン)、「XRPUSD」(リップル)の5種類になります。

仮想通貨は2017年の年末にかけて急騰しましたが、その後、失速し、急落しています。しかし、2019年3月以降はまた回復傾向にありますので、再びハイリターンが狙える可能性もあります。

まとめ

XMでは、FX57通貨ペアの他、52種類のCFD商品も取り扱っています。FXと同じトレードプラットフォームを利用できるので便利です。

  • コモディティ 8種類
  • 株式指数 30種類
  • 貴金属 4種類
  • エネルギー 5種類
  • 仮想通貨CFD 5種類

それぞれのCFD商品によって、コントラクトサイズ、証拠金率、売買できる時間が異なりますので、よく確認してから始めていきましょう。

  • 短期売買 → 現物CFD商品
  • 中期売買 → 先物CFD商品

というような位置づけですが、FX同様、高いレバレッジを効かせる場合は、余剰金には余裕を持つようにしましょう。せっかくリスクヘッジのための分散投資でも、証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカットになってしまいますので注意してください。

FX以外にもこれだけ豊富なCFDがラインナップされている点も、XMが人気を集めている要因のひとつです。どのCFD商品を取り扱うべきなのか、しっかりと分析をして、大切な資産を確実に増やしていけるよう上手く組み合わせて、取り引きをしてみてください。