XM(XMTrading)とAxioryのスプレッドを比較

XM(XMTrading)とAxioryのスプレッドを比較

STPの口座で比較

国内と海外のスプレッドの差

FX(外国為替証拠金取引)で資産運用をする場合、国内だと25倍までのレバレッジ規制がありますが、海外のFX業者ではそれを大幅に上回るレバレッジを効かせることが可能です。

しかし、国内のFX業者と海外のFX業者を比べた場合、違いはレバレッジだけではありません。買値と売値の差であるスプレッドにも開きがあります。一般的にはスプレッドについては国内のFX業者が有利と言われていますが、本当にそうなのでしょうか?

国内のFX業者の大部分が「DD方式」(ディーリングデスク、相対取引)です。あくまでもトレーダーとディーラーとの取り引きになりますので、トレーダーに不利になるようなスリップページが頻繁に発生したり、リクオートやストップ狩りなどで知らず知らずのうちに損失が増えているのです。

海外のFX業者は大部分が、「NDD方式」(ノーディーリングデスク)を採用しています。そのためトレーダーに不利になる約定が少なく、約定率も高いのです。その分だけ国内よりもスプレッドが広くなります。

一見すると国内のFX業者の方が手数料を安く設定しているかのように思えますが、不利な約定で損失が増えるのであればお得感は見せかけだけです。それであれば、少し手数料は高くなりますが、海外のFX業者を選んだ方が安心して取り引きできます。

海外のFX業者を利用するトレーダーが増えているのは、何もレバレッジを高く設定できるからだけではないのです。

XM(XMTrading)とAxiory のスタンダード口座

海外のFX業者の中でも日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けているのが、「XM」(XMTrading)になります。スタンダード口座、マイクロ口座ともに最大レバレッジは888倍で、NDD方式を採用しています。

もちろん海外にも多くのFX業者が存在しており、よくXMTradingと比較の対象になるのが、ベリーズに本社を持つ「Axiory」です。こちらのスタンダード口座もNDD方式ですが、最大レバレッジは400倍と、XMTradingの半分ほどです。

どちらのNDD方式も「STP」(ストレートスループロセッシング)で、カバー先の銀行に直結させ、そこに業者手数料が上乗せされる仕組みになっています。

XMTradingとAxioryのスタンダード口座のスプレッドを比較してみるとどのようになっているのでしょうか?

海外のFX業者は基本的に変動制です。ですから最小スプレッドを比較しても、肝心な時にスプレッドが広がってしまい参考になりませんので、「平均スプレッド」で比較していきます。ちなみに国内のFX業者は原則固定とアピールしていますが、経済指標の発表直後は注文が集中し、スプレッドが驚くほど広がりますので注意が必要でしょう。

米ドル/日本円(USD/JPY)だと、平均スプレッドは、XMTradingで1.6pips、Axioryで1.4pipsほどです。ユーロ/日本円(EUR/JPY)だと、XMTradingで2.5pips、Axioryで1.7pipsほど。ポンド/日本円(GBP/JPY)だと、XMTradingで3.6pips、Axioryで2.6pipsほどになります。もっともメジャーな通貨ペアであるユーロ/米ドル(EUR/USD)で、XMTradingが1.7pips、Axioryで1.4pipsほどになっています。

スタンダード口座を比較する限り、スプレッドはAxioryの方がわずかに有利と言えます。

ECNの口座で比較

XM(XMTrading)とAxioryのECNのスプレッド

XMTradingとAxioryにはSTPの他にECN(エレクトロニック・コミュニケーションズネットワーク)のNDD方式もあります。XMTradingでは「XM Zero口座」、Axioryでは「NANO口座」(ナノスプレッド口座)がこのECNに該当します。

こちらはトレーダーがインターバンク市場で直接的に注文をぶつけ合う仕組みになっているため、スプレッドがかなり狭く設定されているのが特徴です。ただし、別途手数料がかかります。XM Zero口座の場合は10万通貨で片道5ドル、NANO口座の場合は10万通貨で片道3ドルほどです。

では、実際の平均スプレッドは比較するとどうでしょうか?

米ドル/日本円(USD/JPY)だと、平均スプレッドは、XM Zero口座で0.1pips、NANO口座で0.4pipsほどです。ユーロ/日本円(EUR/JPY)だと、XM Zero口座で0.5pips、NANO口座で0.7pipsほど。ポンド/日本円(GBP/JPY)だと、XM Zero口座で0.7pips、NANO口座で1.0pipsほどになります。もっともメジャーな通貨ペアであるユーロ/米ドル(EUR/USD)で、XM Zero口座が0.3pips、NANO口座でも0.3pipsほどになっています。

手数料を抜きにした場合のスプレッドは、XM Zero口座の方がやや有利ですが、往復の手数料を加えるとあまり違いはありません。

どちらのFX業者を選択すべきか

以上がXMTradingとAxioryのスプレッドを比較した結果になります。スプレッドはその都度変化していますので、取り引きする際は最新の情報で確認してください。

国内のFX業者の場合は規制でレバレッジが統一されていますので、それ以外のサービスに注目してFX業者を選びますが、海外のFX業者はそもそもレバレッジの設定が同じではありません。より高いリターンを求めるのであれば、AxioryよりもXMTradingになります。高いレバレッジを効かせられる分だけ、XMTradingは少額の資金から始められるというメリットがあるのも見逃せません。

スプレッドはAxioryの方が有利ですが、XMTradingはその他の特典が充実しています。特にスタンダード口座のボーナスは、口座開設だけでなく、入金の100%にあたるボーナスや、取り引き回数や量によってもボーナスが加算されますので、それだけ証拠金に余裕が生まれるシステムです。

証拠金に余裕が生まれる分だけ、ポジションを増やすこともできますし、利益を出すことや含み損に耐えることができますので、有利にFXの取り引きができます。ハイリスク・ハイリターンの資産運用を希望するのであれば、Axioryよりも特典の充実しているXMTradingがおすすめです。

ちなみに2019年2月になってAxioryは、突如bitwalletとの契約を終了しています。AxioryがメインバンクとしていたドイツのSparkasse Bankと取引を停止したために、bittwalletから注意喚起メールが配信され、利用者の間では混乱が起きています。

その後、Axioryはメインバンクをリヒテンシュタイン公国のUnion Bankに切り替え、オンラインウォレットも、新しくSTICKPAYと提携しています。2019年3月以降は、bitwalletは利用できなくなってしまったので、注意が必要です。

Axioryは、入金や出金の仕組みもリニューアルになっており、少しバタバタしているようなので、落ち着いて取り引きに集中するためにもXMTradingを活用していくのがいいのではないでしょうか。