海外FXで発生するまさかの口座凍結とは

海外FXの利用者がネット上に様々なことを書き込んでいるのを見ますが、中にはいきなり口座凍結の扱いになってしまったなどと非常に気になる内容を掲出する人がいます。資金をわざわざ入金して取引をしようとしているのにいきなり口座凍結などの扱いを受けてしまったのでは話にならないと心配される方も多いと思います。

実際こうした口座凍結というのは起こるものなのでしょうか。今回はそれを検証してみたいと思います。

長期間利用しないことで口座凍結になることは多い

口座凍結で使えなくなるケースで多いのはせっかく開設しても利用しないまま放置して一定期間がたってしまった場合で、このような場合は新たに口座を開設しなおす必要がでてきます。これは問題を起こして利用禁止になるのとはわけが違いますので、サポートデスクに連絡してみればどのように対応すべきか教えてもらえることになりますので心配は無用です。

お使いのFX業者で利用条件を確認してみますとどれぐらい利用しない場合に口座凍結になるかはあらかじめしっかり決められていますので、その条件を超えていきなり凍結になることは絶対にありえないことだけは理解しておきたいところです。

よほど取引約款に抵触することを行えば口座凍結もありうる話

まず結論から申し上げれば口座凍結にひっかかるケースは全くないとは言えません。

実際に凍結を食らったユーザーがいるのも事実のようです。ただし普通に使っていればそうした事態に陥ることは全くないと断言できる状況です。口座凍結になるのは業者が設定している約款上の禁止事項に完全に抵触するようなことをしでかしてしまったときにはじめて問題になるものなのです。海外FX業者と個人の顧客の契約は一定の条件のもとで成立しているもので、とくに業者が提示した約款の内容に合意したことをもって取引開始になりますから、とにかく禁止事項は絶対に行わないという強い意志と注意が必要になるのです。

取引約款で禁止されている事項とは

契約約款で禁止されている事項は業者によってまちまちですが、おおむね次のようなことが禁止されています。もっとも多いのは両建てに関する禁止事項です。

同じ業者で複数の口座をつかって両建てを行うこと

両建て自体を禁止する業者はそれほど多くありませんが、ゼロカットシステムを有効利用するために複数の口座を開設して同じ通貨ペアを一つは買い、もう一つは売りといった形でポジションをもちどちらかに動いたら反対のポジションを閉じるとかゼロカットで損切りするといったことは業者に多大な損失を与える行為となるため禁止する業者がほとんどです。同じポジションで一時的に損失を確定するために両建てを行うといった行為とはあきらかに違うやり方である点に注意が必要です。

アービトラージも禁止事項

また業者をまたいで両建てを行うことでアービトラージのような差益をとる行為も禁止されています。基本的にはわからないであろうと思われがちですが、常態的にこうした取引をする顧客は業者でも判別できるようで必ず問題となります。

複数人が共謀しての両建ても禁止

ほかの人間と共謀する形で両建てを行ってアービトラージを行うことも禁止されています。これは益々わかりにくいと思われるかもしれませんが、やはりおかしな売買を継続的に行っていれば発覚しやすくなります。

窓開けトレードの禁止

金曜日の最後の時間帯に同じ通貨ペアで売りと買いのポジションを仕込んでゼロカットシステムを利用して利益をとるといったいわゆる窓開けトレードも厳禁されています。こんなことに両建てを使う輩がいるのかと思うかたも多いと思いますが、実は結構存在するようです。

異なる通貨ペアでも特定通貨ペアをヘッジするような両建て禁止

クロス円などは架空通貨ですから二つの通貨ペアにわけてヘッジをするような行為をしてしまうとやはり両建ての延長戦上にみられることになり危険です。

他人のふりをして新規口座を開設しボーナスを何度も受け取る

これは当然のことですが、口座開設などで支給されるボーナスを何度も獲得するために他人のふりをしては新規口座開設を行うなどの行為は完全にアウトとなります。

口座凍結になったらまずサポートデスクに連絡してみる

残念ながら口座凍結になった場合にはまずサポートデスクにその理由を確認することが重要です。凍結が解除になることを期待するのはかなり難しいと思われますが、何が問題だったのかについて理由を納得がいくまで説明を受けることはできるというわけです。それまでの自分の取引行動が規約に抵触するものならば即刻修正する必要がありますので、それを知るためにも確認は大切なポイントとなります。

ただ、口座凍結したらどうするかを考えるよりも口座凍結しないように取引するようしっかり理解するほうが断然重要です。問題を起こす前に業者の逆鱗に触れる禁止事項が何なのかをしっかりと認識することを考えなくてはなりません。

これができないと何社別の海外FX業者に口座開設をしても同じ問題を引き起こしかねないことになるのです。十分にご注意いただきたいと思います。