断末魔の国内店頭FX業者が繰出すドル円最狭スプレッド
断末魔の国内店頭FX業者が繰出すドル円最狭スプレッド~それでも海外FX業者のほうが取引安心なわけ
今年の為替市場は結構動いているようにみえてもボラティリティがあるのはもっぱらポンドだけで今年の為替市場は動かない相場の時間帯が延々と続く状況になっています。そんななかで通貨ペアの中ではユーロドルに次いで2位の取引ボリュームをもつドル円の取引ボリュームがかなり減少しているようで、国内では店頭FX業者がかなり取引減から窮地に陥っているようです。そこで始まったのがドル円の最強スプレッドをさらに狭めるプロモーションで、楽天証券が10月15日に突然ドル箱商品であるドル円のスプレッドを原則固定の0.2銭としたことからGMOクリック証券、外為どっどコム、DMM証券、FJ!FXなどが一斉のこの業界最狭スプレッド競争に乗り出す形となっています。さらにみんなのFXは時限プロモーションではありますが、0.1銭という驚くべき狭いスプレッドを提供しはじめています。
もちろんスプレッドは狭ければ狭いほど取引で利益が出しやすくなることは間違いありませんが、なんで国内の業者だけがこんなことを実施できるのでしょうか。そこにはかなり深い裏が存在しているのです。
DD方式のなせる業~利益はスプレッドだけにあらず
国内業者のほとんどが採用しているDD方式というのは社内にディーリングデスクを設置して、顧客のオーダーと反対の売買をすることで利益を上げる仕組みを確立しています。実は国内業者にとっては微々たるスプレッドに含まれる手数料よりも取引をしてもらうこと自体のほうが俄然利益になるという現実があり、このことがまさに表面上のプロモーションとなる最狭スプレッド競争を展開する原動力になっているのです。
新規に証拠金を投入して取引する国内の個人投資家のほぼ8割以上がドル円で売買をしているのが現実です。しかもこうしたニューカマーの投資家はほとんどが利益が出る方向と逆の方向の取引に専念してしまい、またその殆どが自主的に損切りを行わずに相場が戻るのを待つといったきわめてよろしくない取引を行うことからほぼ3か月以内で投入した証拠金のほとんどを失ってしまうのです。
実はこれが国内業者大きな利益になっているのが実情です。
顧客のポジションに利が乗っているときにはカバー先にオーダーを出しますが、含み損がある場合には反対売買を行うかさらに呑みでなにもせずに損失がかさむのを待っていればいいということになるのです。つまり顧客の損失がすべからく業者の利益になるというのが彼らのビジネスモデルの本質となっているのです。
現実的には取引全体の10%程度をカバー先に出しておきさえすれば残りの90%はなにもしないで呑み行為をおこなっていも自動的に利益になって転がり込んでくるのが実情なのです。これこそがみかけ上の最狭スプレッドを顧客に提供してもなんら事業収益に影響を与えない源泉になっているというわけです。
したがって少々スプレッドを狭くしても他社から顧客を奪って取引ボリュームが増えることが最大の利益機会になっていることがわかります。
NDD方式の海外FX業者は顧客との利益相反ば一切発生しない
これだけ国内業者の見かけ上のスプレッドが狭くなるとくらべものにならないぐらい広く見える海外のNDD方式のSTP口座などはばかばかしくて取引する気にならないという感覚を覚える個人投資家も多いと思います。しかしNDD方式の海外業者はスプレッド以外は一切利益を確保しませんから、結果的にいいますとDD方式の業者よりも格段に透明性の高い取引ができるのです。冷静に考えてみれば顧客の8割以上が取引するドル円の売買で0.2銭だの0.1銭だのといった狭いスプレッドの中に取引手数料まで入れて業者がまともに食べていけるわけなどないのは当たり前の話で、必ずその裏に顧客に分からない利益ソースがあるのが現実です。それに比べると一切ウソのないNDD方式の取引は結果的に言えばかなりお得であり、急に約定しなくなることもなければ指標の発表で妙にスプレッドが広がることもないまともな取引ができる場になっていることがわかります。
国内業者はプロモーションとしてやっているわけですから実に取引しやすい雰囲気を作り出していますが、実際のところは海外業者が提供するSTPなりECNなりのNDD方式のほうがはるかに堅実でウソのない売買になることを忘れてはなりません。
こうしてみますと表面上は広く見える海外業者のスプレッドですが、実際の顧客の利益という視点でみますとかなり安全であることが改めて認識できます。さらにゼロカット方式が導入されている業者ならば万が一の暴落時にも証拠金以上の資金の必要はありませんから、断然安心して取引ができるのです。
多くの国内のトレーダーはこうした表面上のスプレッドキャンペーンに騙されがちですが、実は海外業者のほうがよほど同盟性があって安心安全な存在であることを改めて感じさせられる次第です。
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