XMで口座凍結になる原因とは?放置後や禁止取引など
口座凍結と口座休眠の違い
口座凍結と口座休眠では何が違うのか
FX(外国為替証拠金取引)をするためにはFX業者でFX口座を開設する必要があります。例えば、海外のFX業者の中でもっとも日本人トレーダーから支持されている「XM」のサービスを利用し、FXやその他のCFD(差益決済取引)を取り扱っていきたいのであれば、XMで口座を開設しなければなりません。
XMでの口座の開設は無料でできます。トレードプラットフォームであるMT4とMT5ではそれぞれ別の口座を開設しなければなりません。XMの中でもスタンダード口座、マイクロ口座、XM Zero口座と3種類ありますが、すべての口座を利用したい場合は3つの口座を開設することになります。XMではなんと、個人で8つまで口座を開設することができるのです。
ただしやみくもに口座を開設すればいいというわけにはいきません。理由は放置しておくと口座維持費が有料になったり、最悪の場合、口座が凍結されてしまうからです。
「口座凍結」と「口座休眠」ではまったく状況が異なりますので、XMのルールはしっかりと把握してから口座を開設した方がいいでしょう。
両者のもっとも大きな違いは、口座凍結は完全にログインできない状態になってしまうということです。取り引きもできませんし、入金や出金もできません。MT4やMT5にもログインできなくなってしまうのです。つまり何もできません。
一方で口座休眠ではログインができます。そしてすぐに口座休眠を解除することも可能です。つまり口座休眠であれば、通常の状態に回復させることができるということです。ただし口座休眠のまま放置しておくと口座凍結となる可能性が高まりますので注意してください。
口座休眠になる原因と対処法
口座休眠になる原因はかなり明確です。「その口座を利用して、90日間取り引きをしていない」ために口座休眠となっているのです。3ヶ月間何もしないで放置すると確実に口座休眠になります。
このことを知らずにいきなり複数の口座を開設した場合、メインの口座では頻繁に取り引きしているのでしょうが、サブの口座は利用しない状態が続き、気が付いたら口座休眠になっていたというケースがあります。
よほど資金に余裕がない限り、超ハイレバレッジでいくつもの口座を使いこなせませんから、最初はひとつかふたつに絞ってXMの口座を開設するのがいいでしょう。
実は口座休眠となると、毎月5米ドルの口座維持手数料が引かれていくことになります。仮に1ドル112円だとすると560円です。これはボーナスからではなく、残高から引かれます。
逆に「90日間の中で一度でも取り引きすれば口座休眠にはならない」ということです。0.01Lotの取り引きでも問題ありません。定期的に確認して、その際にわずかでも取り引きする習慣をつけておけば、口座休眠を回避することができます。
一度口座休眠となった場合、解除の方法は2種類あり、「追加でその口座に入金する」か「取引を再開する」かのどちらかになります。ちなみに、入金に関してはメイン口座から残高を移動させても口座休眠は解除されません。新規での入金が必要です。
逆に必要のない口座を休眠させておくと口座維持手数料がかかるので、この場合は解約してしまうという選択肢もあります。解約については、「XM会員のマイページ」⇒「マイアカウントの概要」⇒「オプションを選択する」⇒「口座を解約」の流れになります。
せっかく開設した口座で、後々は有効活用できる可能性もありますから、90日間に一度は0.01Lotでも取り引きをして、口座休眠にならないようにすることが得策でしょう。口座休眠になるとボーナスもXMPも消滅してしまい、復活させることができないので注意が必要です。
口座凍結になる原因と対処法
口座凍結になる原因
それでは口座凍結になる原因はなんでしょうか?
口座凍結になる原因は大きく分けると2種類です。ひとつは「規約に抵触するトレード手法を使い、発覚した」ということ、もうひとつは「休眠口座の残高がゼロになった」ということです。
即規約に抵触する行為としては「複数の口座を利用した両建て」が挙げられます。どちらもギリギリの証拠金にして超ハイレバレッジを効かせ、為替レートの変動の大きな重要経済指標の発表時などに両建てするのです。反対に動いた口座はすぐに強制ロスカット、またはゼロカットになります。トレンドの発生した方はそのまま含み益を膨らませて、利サヤを稼ぐというものです。
また複数のFX業者にまたがって両建てする「アービトラージ」(裁定取引)も禁止事項です。XMはトレーダーの取り引きについてモニタリングしていますし、不正行為を疑われた場合は履歴を調査されるので、発覚する可能性がゼロではありません。
グループを組んで両建てするのも禁止になっており、一度では発覚しないかもしれませんが、繰り返し行っていると履歴で明白となります。
注意喚起のメールが届きますが、過去を振り返って悪質なケースは即口座凍結です。取り引きもできないですし、出入金もできません。決済が取消になる場合もあります。XMのルールをよく確認し、規約に抵触しないトレード手法を用いましょう。
一方で口座休眠から口座凍結に移行してしまうことも考えられます。90日間取り引きがないと口座休眠になり、毎月5ドルの口座維持手数料がかかりますが、「口座の残高がゼロになり、この状況が90日間経過する」と口座休眠ではなく、口座凍結となります。
こうなると入金も取り引きもできないため解除することはできません。口座の残高が少ない状態で半年間放置していると、口座凍結になってしまう可能性が高いということです。
新規口座開設しか対処法はない
口座凍結になった場合、XM会員のマイページにログインしようとすると「ログインできません」と表示されます。さらに「お客様は現在、凍結されているXMリアル口座を保有されています」と表示され、何もできません。
口座凍結を解除する方法はありませんので、対処法としては、「新規で口座を開設するしかない」ということになります。そこまで時間のかかる手続きではないのですが、面倒なのは確かです。
口座が凍結した時点でボーナスもXMPも消滅していますので、ゼロからのスタートになりますが、口座開設のボーナスはもう貰えません。ちなみに入金に関するボーナスについては以前上限に達していなければ、その状況を引き継いで入金ボーナスを貰うことは可能です。ボーナスの上限は50万円に設定されています。
メイン口座が凍結してしまった場合、ボーナスもXMPもかなり貯まっていたでしょうから、それが消滅していますのはかなり大きな損失です。超ハイレバレッジで取り引きを行う場合は、証拠金が少ないとすぐに強制ロスカットになってしまいます。ボーナスは証拠金として有効活用できますので、重宝すべきでしょう。ですから、口座凍結は絶対に避けなければなりません。
まとめ
以上、XMの口座凍結・口座休眠についてお伝えしていきました。どちらもトレーダーが得することは何ひとつありませんので、口座凍結・口座休眠にならないように注意して対応していくべきです。
口座休眠について
- 90日間取り引きなしだと口座休眠となる。
- その後、入金や取り引き再開で解除できる。
- 口座休眠中は毎月5ドルの口座維持手数料がかかる。
- 残高ゼロで90日間経過すると口座凍結となる。
- ボーナス、XMPはすべて消滅する。
口座凍結について
- 禁止取り引き、休眠している口座を放置していると口座凍結となる。
- 新規で口座を開設する以外に対処法はない。
- ボーナス、XMPはすべて消滅する。
XMはボーナスが充実しています。せっかくXMが利用できるのですから、そのメリットを最大限活用できるような取り引きを心掛けていきましょう。
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