値幅のない相場状況でも利益が出やすくなるMT4のEAを利用してみる
2019年のFX市場はとにかく主要通貨ペアを中心として相場の月間、そして年間の値幅が驚くほど狭く、裁量取引を行うトレーダーは世界的に利益を確保することが非常に難しい年となってしまいました。
主要国の中央銀行が過度な緩和を進め人工的に値付けする様な株式市場を延々と展開した余波が為替にも訪れたといっていい状況で今年についてもその相場は続きそうな気配が漂っています。
しかしそんな中にあってMT4を利用したEAによる自動売買は思いのほか利益が出たという話を聞くことが多くなっています。
もちろん相場の状況に合わせた適切なEAを利用することが必須の要件となりますが、海外FX業者で広く導入されているMT4を最大限に活用するためにも今年はEAによる自動売買を検討してみるというのもひとつの取引戦略になりそうです。
そこで今回はこのMT4のEAについて考えてみたいと思います。
国内ではMT4導入業者もほとんど触れないEAによる自動売買
MT4は国内の店頭FX業者でも採用はされていますが、こうした業者は殆どと言っていいほど自動売買の話を顧客にはしません。
実はこうした背景には金融庁の存在があるからで、国内では有償のEA・エキスパートアドバイザーは投資助言業の資格保持者以外売買ができないことが大きな足かせになっています。
現在、国内で流通する有償品は一部を除いてはほとんど違法売買ということになるため、うかつにEAによる自動売買を宣伝してしまうと、こうした違法品をプロモートする結果となることを恐れてほとんど自動売買には触れないのが現状です。
またEAの利用を制限しているところもありますから、国内業者ではEAによる自動売買は必ずしもうまく行えないのが実情となっているのです。
EAにはかなりの種類があり適切なものを選ぶのが成功の第一歩
このEAですが、実はいろいろなタイプが用意されています。
長い時間をかけて利益をとるスイングトレードからデイトレ、スキャルピングなどと種類が揃っており、売買方法とは別に手法としてトレーリングストップやナンピンタイプ、マイチンゲール法の適用、両建てなど個人投資家が行うような取引手法を入れたものもあります。
2019年の相場ですとデイトレを主体としてしっかり利益を確保するようなトレード法がうまくワークしたようで、ナンピン法よりは1トレード1ポジションで売買するオーソドックスなものにトレーリングストップを入れてしっかり利益がでたら確保するといったものが役にたったようです。
もともとドル円などではそもそも1日での値幅がありませんから、動いている方についていける売買手法をもったEAならばそれなりの利益を確保することができたことがわかります。
一般的に相場状況が激変するようなときには、EAはアルゴリズムもAIも実装しているわけではないので、長い時間足のシグナルを利用している場合、ドローダウンと呼ばれる含み損が大きくなる傾向があるのですが、せいぜいデイトレのレンジでさくさく利益を上げていくことができる仕組みならば、人が裁量で時間をかけるよりもかなり効率的に利益を稼ぐことができたようです。
ただし相場が荒れるような事態が起きた時には一旦自動売買を切って様子を見るといった臨機応変な対応も必要になります。
いずれにしても値幅のない相場というのはそれだけ逆に大幅な損失リスクもないことからこうしたEAでもそれなりに稼ぐことができたものが多かったことがわかります。
MT4を採用する海外業者ならとにかく試してみる価値あり
昨年のFX取引を振り返りますと、とにかく裁量取引なら長い時間取引しないとまともな利益にありつけなかった個人投資家も多かったようですが、一定の安定した相場状況が継続しているのであればEAを利用した自動売買でもそれなりの利益にありつくことができるようで、今年もこうした値幅のない動きが続くのであればMT4を利用した自動売買を行ってみるのは大きな取引のヒントになりそうです。
海外FXでMT4を利用されている方はぜひ研究をお勧めします。
ネットを探してみますと有償ではなく無償で利用できるものでも大きな利益を確保した実績のあるEAを多数見つけることが可能です。
こうしたEA探しに時間を使うのも自動売買にとっては非常に重要になっています。
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