ハイレバ口座のFX取引で生き残るためには国内の25倍とは違う取引法が必要
400倍、500倍、888倍、1000倍、3000倍といった国内業者にはないハイレバレッジを提供してくれる海外FX業者は非常に魅力的な存在になりつつあります。実際利用してみますと本当に少ない証拠金を元手にしながら利益を上げることができますので国内の業者でFX取引をしているのとは全く異なる効率性と利益拡大を享受することができるようになるのです。しかしながらハイレバ環境の取引で相場に生き残るためには既存のFXとは異なる発想での売買が必要になってくるものなのです。
ヘッジファンドのレバレッジ利用でも平均5倍程度が限度
レバレッジというのは資金の有効利用のためにプロの投資家でも積極的に利用する方法となっています。しかし投資の世界ではプロ中のプロであるヘッジファンドでも平均して利用するレバレッジは5倍程度と言われ、国内のFX業者の25倍でさえ一般的には高いレバレッジのうちの一つと言われているのです。
したがって500倍だ1000倍だというレバレッジで勝ち残るのはプロでもできない特別な技を要求されることになるわけで、そのあたりをしっかり自覚してトレードに臨まなくてはならないのです。取引の感覚は25倍でやっている国内業者とはなんら違いはありませんが、ハイレバレッジで利益がでても損失が出ても全く異質なものになるということはあらかじめしっかり自覚しておかなくてはなりません。
一般的にFX取引で言われているような常識が機能しない部分があることはあらかじめ認識しておくべきでしょう。
同じ売買量ならレバレッジと関係なく同一金額の含み損が発生する
とにかくハイレバレッジの取引ならばきわめて少ない証拠金で利益を獲得できる可能性を秘めた取引になりますが、損失がではじめればレバレッジに関係なく売買した通貨量にあわせて同じ損失額が示現する点を忘れてはなりません。
たとえばドル円1万通貨を保有していて1円想定外の方向に動いてしまった場合にはレバレッジに関係なく1万円が含み損となります。
500万円の証拠金を投入しての25倍レバレッジ環境における1万円の損失なら全く問題はないわけですが、これが1万円しか証拠金を入れていない888倍のレバレッジ取引ですと必要証拠金は1ドル109円でたった1228円余りでも85銭程度の含み損がでれば残りの証拠金を全て食ってしまい、あえなくゼロカットにひっかかってすべての証拠金を失うことになりかねないわけです。まずはこの過小証拠金の減少という感覚をしっかり身に着けなく手はなりません。
想定外の方向に間違ってポジションをとってしまったと思ったとたんに躊躇なく自分から損切する勇気を持たないと生き残れないことになるのです。
FXで取引をする9割以上の初心者は損失がでても相場が戻ることを期待し損切を一切しないといわれています。しかしこのハイレバレッジ取引の場合そうした甘い取引方法では絶対に相場に勝ち残ることはできないのです。
少ない証拠金で利益を出す方法を身に付けなくてはいけない
ハイレバレッジを提供している海外FX 業者を見てみますと、そもそも巨額の資金でハイレバレッジ取引をすることを認めていない、あるいは想定していないところが多いことがわかります。
たとえば888倍という業界内では1000倍に近いハイレバを提供しているXMでは証拠金の総額が利益部分を含めて2万ドルまでしか許されておらず、それを超えると自動的にレバレッジは200倍へと低下する形になっています。つまりかなり限られた資金を運用してハイレバレッジで大きな資金へと拡大させるためのツールとして提供されているのがこうした口座の狙いになっているのです。
したがってこうしたハイレバの口座を利用するトレーダーとしても一定の余裕をもった証拠金の入金をするとしても基本的には少額資金でどのように損失を受けないように利益を積み上げるトレードができるのかが利用にあたっての大きなポイントとなります。
もっともリスクが少ないのはできるだけ相場への滞留時間が少なくて済むスキャルピングで、海外FXでコンスタントに儲けている人たちは意外にスキャルピングの愛好家が多いことに気づきます。またスキャルほど短時間ではないにせよデイトレの範囲内で長くポジションをもつことによる状況変化の影響を受けない工夫をされている方も多いようです。
証拠金を減らさない取引手法の確立
こうしてハイレバレッジの口座を利用したFX取引を考えますと、国内の25倍のレバレッジ環境下の取引とは異なる発想や手法での取引を実現する必要があることが分かってくると思います。
一つの例でいいますと、国内の25のレバレッジ取引ならば投入資金の5%なり10%が含み損として失われたら一旦損切するといった方法が証拠金管理では重要になるわけですが、少額資金のハイレバレッジ取引では5%の証拠金損失などはあっという間ですから、まずエントリーしたポジションが間違ったと思った瞬間に躊躇なく一旦損切する勇気を持たなくてはなりません。
また損切ばかりしていては闇雲に証拠金を減らしてしまいますから、エントリータイミングを十分に考慮できるようなテクニカルツールの利用と勝ちパターンの形成が重要になります。どうすれば勝率の高いエントリーができるか真剣に考える必要があります。
さらに1万通貨の取引をするなら1000通貨単位×10回にばらして分散してトレードすることで利が乗るなら買い増していくといったような独特のリスク管理手法を確立することも重要になるのです。
損してもいい証拠金額だけで勝負するというのも一つの手法
上述のように100万円の証拠金を使って国内の業者で全体の5%にあたる5万円損したら一旦損切退場ということをルールにしているのであれば、逆に海外のハイレバれ口座では最初から損してもいい5万円だけで売買をしてみるというのも一つの考え方になります。
この場合はゼロカットシステムでとにかく証拠金がすべて失われたらお仕舞という方法で、損失のリスクは100万円投入して自ら損切りするポイントの5万円と全く同じですから、逆に思い切った取引が可能になるともいえるのです。
このようにハイレバ環境で勝ち残っるトレーダーは通常のトレードとは一味違う自らの手法をしっかり確立していることがわかります。特別鉄板手法が用意されているわけではありませんが、儲けを出せるトレーダーはそれぞれ工夫を凝らすことで相場に生き残っていることしっかりと認識する必要があるのです。
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