Tradeviewは入金ルートがあまりにも限定されている

Tradeviewは入金ルートがあまりにも限定されている

Tradeviewの特徴

ケイマン諸島のライセンスを保有

FX(外国為替証拠金取引)でよりハイリターンを狙って、海外のFX業者を利用する日本人トレーダーも増えてきています。

1000を超えるFX業者がある中で、入金額や取引量に応じたボーナスはまったくないものの、手数料が業界で最安値水準という点が魅力なのは「Tradeview」です。以前は最低入金額が250万円以上と一般トレーダーにとってハードルが高かったのですが、現在は10万円ほどから取り引きを始めることが可能になっています。

オフショア市場であるイギリス領のケイマン諸島のライセンスを保有しているため、日本の規制や欧州ESMA規制の影響を受けずに、最大400倍という超ハイレバレッジでFXを行うことができます。ただし、他社と異なり強制ロスカットの水準が証拠金維持率100%と高めに設定されていますので、許容できるリスクを見誤るとポジション量や余剰金額によってはすぐに強制ロスカットになってしまいますので、注意が必要です。

ECN方式のcTrader

Tradeviewは海外のFX業者では一般的な「NDD方式」(ノーディーリングデスク)を採用していますので、国内のDD方式(ディーリングデスク・相対取引)に比べて透明性が高く、約定力が強いのが特徴です。NDDの中でもECN方式により特化したcTraderというトレードプラットフォームを利用しています。

アカウントは4種類あり、cTraderアカウントは0.01Lot(千通貨)から取り引きが可能です。他にもMT4、MT5、Currenexとアカウントがあり、こちらは0.1Lot(1万通貨)からの取り引きになっています。

ECN特有のスプレッドの狭さで、米ドル/日本円(USD/JPY)で0.2pipsほど、ユーロ/米ドル(EUR/USD)で0.2~0.3pipsほど、ユーロ/日本円(EUR/JPY)でも0.4pipsほどです。もちろんこれにECN方式の手数料が加算されるのですが、1Lot(10万通貨)で往復5ドルの手数料となっており、スプレッドと合せても1pips程度と業界最狭水準で、スキャルピングなどの超短期売買にも適しています。

Tradeviewはクレジットカードで入金ができない

Bitpayでの入金にはビットコインが必要

特筆すべきはTradeviewの入金についてでしょう。海外のFX業者であればクレジットカードが利用できるので、入金がかなりスムーズです。しかし、Tradeviewではクレジットカードでの入金ができません。VISAなら可能というFX業者も多いですが、TradeviewはVISAでも入金ができないのです。国内銀行振り込みもできませんから、入金の方法は限られてきます。

そのひとつが「Bitpay」です。これは日本円ではなく、「ビットコイン」で入金するという仕組みです。当然ビットコインを保有していないと、この方法は利用できません。日頃から仮想通貨の取り引きをしているトレーダーにとっては、便利な仕組みではありますが、ビットコインを保有していないのであれば、まずはBitFlyerやコインチェック、DMMビットコインなどの取引所でビットコインを購入するところから始まります。

もちろんビットコイン自体のボラティリティが高いので、いつ購入するのかというタイミングも重要です。2018年は仮想通貨のバブルが崩壊した年ではありましたが、2019年になると盛り返し、5月にはビットコインも1BTCが90万円台まで急騰しています。このような上昇トレンドであれば、実際にTradeviewの口座に入金したときには証拠金が増えている可能性もあり助かりますが、逆に下落トレンドに突入していると大変です。仮想通貨は突発的に一気に暴落するケースがありますので、FXを行ううえでビットコインのリスクも背負い込むのはなかなか大変でしょう。

Bitpayはビットコインの取り引きに慣れているトレーダー専用と考えていいかもしれません。

bitwalletが有効利用できる

そうなると海外送金という手段になりますが、こちらは手数料が3,000円から5,000円ほどかかります。できれば避けたい入金方法です。

そこでおすすめするのが、「bitwallet」による入金になります。ビットコインを扱っていないトレーダーは、bitwalletしか入金方法はないと限定した方がいいでしょう。他社のbitwallete利用と異なり、Tradeviewの場合は優遇措置があるからです。

bitwalletのメリットはなんといっても入金に反映される速さです。海外送金は3営業日ほど時間がかかるのに対し、bitwalletであれば即時にTradeviewの口座に反映することができます。さらに出金する際にどれだけの金額であっても手数料が824円しかかからないので、コストを抑えることもできるのです。

しかし、問題はbitwalletへの入金時の手数料です。bitwalletからTradeviewの口座への入金は無料ですのでまったく問題ないのですが、クレジットカードでbitwalletに入金する際にかなり手数料をとられるのです。VISA、MasterCardだと入金額の4%、AMEXやDiners、Discoverだと入金額の5%が手数料となります。

仮に20万円をVISAでbitwalletに入金した場合、8,000円が手数料となります。ボーナスなしのTradeviewですから相応の入金額が必要になりますので、100万円入金すると4万円も手数料を取られてしまいます。これはかなりの痛手です。

ただし、この流れは他社でbitwalletを利用する話であって、Tradeviewではかなり話が変わってきます。実はこのbitwalletへの入金時の手数料をすべてTradeviewが負担してくれるのです。つまり無料でbitwalletに入金し、そこからまた無料でTradeviewの口座に入金できるというわけです。

これはかなりトレーダーに有利な条件です。実際にいろいろなブランドのクレジットカードを利用できるも同然ですし、ショッピング枠を利用するのでポイントも付きます。しかもbitwalletを経由していますので、出金時にAML規制を気にする必要がありません。クレジットカードで入金した場合は、返金処理扱いになり、クレジットカードでしか出金できず、かなり期間がかかるうえに、ポイントも取り消しになってしまいます。bitwalletであれば、bitwalletで出金できるので、返金処理する必要がなく、すぐに出金できるのです。

ちなみにSTICPAYも利用できますが、こちらはかなり手数料がかかりますのでおすすめできません。

このようにTradeviewは入金ルートが限定されているものの、実際は様々なクレジットカードを使用できますし、格安の手数料で入出金ができます。最も重要なのは、Tradeviewの公式サイトのbitwallet入金ページから手続きしなければ、4%の手数料は無料にはならないということです。ここだけは間違えないように注意してください。