XMで仮想通貨取り引きを行う際の知識と活用法

XMで仮想通貨取り引きを行う際の知識と活用法

XMの仮想通貨取り引き

2018年に仮想通貨FXが復活

超ハイレバレッジや充実したボーナスなどで日本人トレーダーから圧倒的な支持を受けている海外のFX業者「XM」では、仮想通貨も取り扱っています。ただし、2017年より取り引きをスタートしましたが、同年12月に一度停止されています。仮想通貨のリスクの高さを危惧したためです。そのため、未だにXMでは仮想通貨は取り扱っていないと勘違いしているトレーダーもいます。実はXMでは、2018年10月に仮想通貨の取り引きを再開しているのです。

仮想通貨取り引きというと、実際にビットコイン(BTC)を取引所で購入するイメージが強いですが、XMの仮想通貨取り引きは実際に仮想通貨を購入し、所有するわけではありません。差益決済取り引きになりますので、ビットコインウォレットは必要ありませんし、売りから入ることもできます。

基本的にFX(外国為替証拠金取引)と同じような取り引きの仕方になります。ですから「仮想通貨FX」とも呼んでいるのです。

もちろんXMのボーナスを活用することも可能です。口座開設のボーナスも適用されますし、入金額によって50万円分まで入金ボーナスを獲得することができます。ボーナスは有効証拠金として扱うことができるため、有利に仮想通貨FXの取り引きを進めていくことができるのです。

ただしFXの取り引きとは異なる部分も多々ありますので、細かい部分までしっかりと確認したうえで仮想通貨FXの取り引きを始めていきましょう。

MT5のトレードプラットフォームが必要

まずFXとの大きな違いとして、仮想通貨FXはMT4のトレードプラットフォームでは取り引きができないということです。仮想通貨FXを取り扱うためには、新たにMT5をダウンロードし、MT5の口座の開設が必要になります。

すでにMT5の口座を利用しているのであれば問題ありませんが、MT4を利用してきた場合であれば追加口座の手続きをします。書類提出などは必要ありませんので、XMのマイページにログインし、「追加口座を開設する」をクリックして、「取り引きプラットフォームタイプ」をMT5に選択して、パスワードを入力します。するとMT5のIDが送信されてきます。

XMのホームページからMT5をダウンロードし、起動したら、IDやパスワード、サーバー名(XMTrading-MT5)を入力してログインをします。

初期設定では仮想通貨FXのチャートが表示されていませんので、画面上のメニューから「表示」を選択、「銘柄」と進み、「Cryptocurrencies」(仮想通貨FX)から取り引きしたい銘柄をダブルクリックします。最後に「OK」をクリックすると、気配値に表示されます。左上の「チャートボタン」をクリックし、Cryptocurrencies→銘柄を選択すればチャートも表示されます。

XMでは個人で最大8つの口座を開設できますので、MT4と併せて、MT5も利用できるように設定することはまったく問題ありませんが、どちらか一方ばかりで取り引きしていると、90日間で休眠口座扱いになり、口座維持手数料がかかるようになりますので、定期的にどの口座も利用するよう心がけることが大切です。

MT5でしか使えないEAも開発されていますので、取り引きの幅は間違いなく広がります。

XMの仮想通貨FXの特徴

スプレッドやスワップポイント

それではXMの仮想通貨FXで扱っている仮想通貨やスプレッド、スワップポイントについてご紹介していきます。

取り引きできるのは5種類です。すべて「ドル建て」となります。「ビットコイン」(BTCUSD)、「ビットコインキャッシュ」(BCHUSD)、「イーサリアム」(ETHUSD)、「ライトコイン」(LTCUSD)、「リップル」(XRPUSD)です。

仮想通貨の相場は土曜・日曜も動いていますが、XMで取り引きできるのは、「月曜7:05~土曜6:50」までになります。休むも相場と昔から言いますので、土曜・日曜は分析する時間に充て、月曜から取り引きを再開していく流れです。

ビットコインでは、スプレッド60ドル、最小取り引きは0.01Lot、合計取り引き量は16Lotまでです。1Lotはビットコイン1枚に相当します。1BTCが5,200ドルだとすると、52ドルから取り引きが可能です。1ドル112円であれば、1Lotは582,400円になります。

証拠金率はLot量によって異なり、3Lotまでは証拠金率が0.2、レバレッジだと5倍ということです。レバレッジを効かせると1Lotは116,480円です。5Lotまでは証拠金率が0.3、レバレッジ3.3倍、7Lotまでは証拠金率が0.5でレバレッジ2倍、それ以上だと証拠金率が1.0となりレバレッジ1倍です。ポジション量が増えるとレバレッジが下がり、負担する必要証拠金も増えていく仕組みになっています。

スプレッドが60ドルですから、6,720円ですので、FXに比較するとかなり広めになっています。少なくとも6,720円以上の含み益まで膨らまない限り、利益を出すことはできません。

スワップポイントは、すべての仮想通貨で「買いスワップポイントは-25ドル」「売りスワップポイントは-10ドル」です。どちらもマイナススワップになるので保有期間には注意が必要になります。ちなみにリップルだけは1Lotが1,000XRPに設定されていますが、他の仮想通貨はすべて、1Lotは1枚です。

短期売買と中期売買どちらがおすすめか

XMというと888倍の超ハイレバレッジが大きなメリットになりますが、仮想通貨FXに関してはまったく該当しません。最大でレバレッジ5倍、保有するポジションが増えるとレバレッジが1倍まで下がってしまいます。やはり仮想通貨自体はボラティリティが大きいので、リスクが高いというのがここまで警戒されている要因でしょう。確かに仮想通貨はFXでは考えられないような驚くほどの急騰や急落があります。

基本は中期売買が狙い目です。価格変動が大きくなった際に利益確定すれば、1Lotで数十万円の利益は出すことができます。ただし保有している期間、25ドルのマイナススワップが積み上がっていきます。毎日2,800円ほどの損失です。1ヶ月チャンスをうかがって待っていうと8万円を超えるマイナススワップになってしまいます。

しかし、短期売買だとスプレッドが広いので、そう簡単に売買を繰り返すことも難しいでしょう。ちなみにビットコイン以外のスプレッドは、ビットコインキャッシュで5ドル(最小取り引き0.1Lot)、イーサリアムで3.6ドル(最小取り引き0.5Lot)、ライトコインで1ドル(最小取り引き1Lot)、リップルで0.0038ドル(最小取り引き0.3LOT=300XRP)という設定です。

やはりマイナススワップには目をつむって、急騰、急落というチャンスを待つ中期売買が一番利益を出しやすいかもしれません。ビットコインも2016年までは1BTCが5万円ほどでしたが、2017年に急騰し、一時は200万円を突破するほどでした。その後急落し、40万円も割り込んでいましたが、2019年4月には60万円を突破するところまで回復しています。まだまだ仮想通貨FXにも大きく利益を出すチャンスはあるということです。

XMの仮想通貨取り引きのまとめ

XMの仮想通貨取り引きについてまとめていきましょう。

  • XMは仮想通貨FXである。
  • 扱っている仮想通貨は5種類で、すべて米ドル建て。
  • トレードプラットフォームとしてMT5が必要。
  • 土曜、日曜は取り扱いができない。
  • レバレッジは5倍以下、ポジション量によって変化する。
  • スワップポイントは買い、売り共にマイナススワップ。
  • スプレッドは広めのため、短期売買には適さない。
  • FX同様にXMのボーナスを利用できる。

こうして確認していくと、仮想通貨FXがひっそりと再開された理由もわかるような気がします。サービスの内容は、今後どのように仮想通貨が存在感を発揮するのかで決まってくるでしょう。展開によってはリスクヘッジのための投資先として重要視される可能性も充分考えられます。

XMで仮想通貨FXがどう取り扱われていくのかは常に注目していくべきではないでしょうか。