海外FX取引でまさかの台風災害に備える

海外FX取引でまさかの台風災害に備える

気候の変動が激しくなったのか、日本列島はここ数年台風や集中豪雨などの自然災害で電源喪失やネットのインフラが壊滅的なダメージを受けることが非常に増えてきました。少し前なら台風が来ても短時間停電するぐらいであとは台風一過の秋晴れとなるようなことが多かったわけですが、電柱が広範になぎ倒され地域一帯の電源が完全に失われるといった非常事態になると頼みのモバイル通信もあまりにもアクセスが集中することや中継局の電源の問題などからそれもまともには使えないという驚くべき事態に陥ってしまうことがあります。

実際千葉県で起きた広域停電などは台風災害の想定をはるかに上回るもので、ライフラインの寸断は命にもかかわるものになってきています。

こうなるとFX取引をしているどころではなくなるわけですが、大量にポジションお保有してしかもストップロスも起きていない状況の中で突然電気がとまり、アクセスがてきなくなるとなった場合パニック状態に陥ることは間違いありません。

したがって平時からまさかのリスクに備えることがFX取引でも必要になってくるのです。今回は海外FXを利用していた場合にどのようなリスクヘッジをすべきなのかについてご紹介してみることにします。

PC、スマホともに取引できる状態を作り出しておくこと

最近はスマホだけでFX取引をするという方も増えていますが、やはり取引環境としてはパソコンとスマホ両方で即座に取引ができるようにあらかじめ準備をしておくことが重要です。なにかあればインストールして使えばいいと思っていてもいざとなると簡単にセットアップできないのがこうしたデバイスですから、やはり事前にしっかりとセットしておくことが肝要なのです。

とくに日常的にMT4のモバイルバージョンを利用しないかたもまずはダウンロードして取引ができるかどうかIDとパスワードを入力して事前にチェックしてみることがお勧めとなるのは言うまでもありません。

また業者によってはMT4やMT5をウエッブ上でトレードできるサービスを行っているところもあります。これを利用すれば特別なインストールなしでもIDとパスワード入力だけで取引ができるようになりますので、町のインターネットカフェなどを利用することも可能です。このあたりもご自身で利用されている業者の口座のサービスに存在するのかどうかをあらかじめ確認しておくことがお勧めになります。

ネットの使える緊急避難先をあらかじめ考えておく

電源喪失やネットの切断などの災害にあいますとまずいつ復旧するのかを気にすることになるわけですが、ただ復旧の待ち望むだけではなく一泊数千円の安ホテルでもいいのでパソコンかスマホだけ持ち込めば利用ができる宿泊先を自宅から10キロぐらいの中であらかじめ探しておくことも重要になります。今回の千葉のケースでは被害範囲は10キロどころではなさそうですが、仮に復旧までに10万の出費になったとしても証拠金で失う損害がそれ以上ならばネットが接続できるところに避難するというのも重要になるわけです。

こうなるとノートPCを用意していてどこに移動しても完璧なトレードができるようにするといったことも重要になります。

VPSを利用する

一つインフラリスク対策で効果的なのは海外FX業者が提供してくれるVPSをあえて利用しておくということです。仮に自動売買を利用しなくても絶対にサーバーは落ちませんから、それにアクセスするという使い方をしていればかなり安心です。

ただ、これを利用するにしても常に作ったポジションにはストップロスをおいてまさかの時にも全損のような損失を食らわない準備は怠らないようにすべきです。

スマートフォンにあらかじめVPS操作のアプリを入れておきますと、モバイル版ではなくPC版のMT4をスマホから操作することもできますので、これを利用しておくのはかなり安心といえます。

X口座のIDやパスワードはしっかり控えておく

これも当たり前のことですが、FX口座のIDやパスワードというものはしっかりオフラインで確認できるところに控えておくことは重要です。

GoogleのChromeを利用していますとIDやパスワードなども覚えていないというケースは多発しています。FXを一定のビジネスとして行っている方は最低限こうした情報をメモにするなり携帯にしまっておくなりすることが重要です。昔は普通にこうした情報は記録をとっておくなりメモ帳に記載しておくなりということをやったものですが、今はすっかりデバイスに頼りきりになってしまって何もメモをとっていないというトレーダーも多いのが実情です。初心に戻ってこの手の作業はしっかり行っておきたいものです。

今年の台風はまだ終わったわけではありません。ひと昔前の発想ならここまで台風に恐れおののくことはないと思われる方も多いと思いますが、ここ数年の台風被害は決してへき地や本土から離れた島で起きていることではなく都市部でも頻発するようになっている点を忘れてはならない状況です。このタイミングだからこそもう一度ご自身の取引インフラ環境を確認してみてはいかがでしょうか。