海外ハイレバレッジ口座とスキャルピングの親和性の高さについて
海外FXというと国内の個人投資家にとってもっとも魅力のある項目の一つとなっているのがハイレバレッジです。しかしこのハイレバレッジというのは世界的に見ても利用しているのは個人投資家だけで、ヘッジファンドといえどもせいぜい平均5倍、かなりレバレッジかけて10倍ということですから、500倍や1000倍などのレバレッジを使って取引を一定の勝率で成功させるためには独自の取引手法を確立させることが急務なるのは言うまでもありません。
海外FXを紹介するサイトでハイレバレッジのことを説明してくれるところは非常に多いわけですが、実際にそれをどう使いこなしているのかという話になると意外に情報は少ないもので、どう利用するのがベストなのかについては常に考えていく必要があります。今回はそんなハイレバレッジ口座ともっとも親和性の高いスキャルピングについて考えてみたいと思います。
長い時間保有していれば成果が上がるわけではないのがFX
株の場合には企業の成長とともに売上や利益が拡大し時価総額が大きくなることからBuy & Holdという戦略をとることは十分にあり売るわけです。しかし残念ながらFXの場合はほかの通貨との相対的関係の中で推移していきますからかなりの安値で購入して延々と持ち続けていれば利益が上がるかといえば必ずしもそうではなく経済の循環の中では利益が出るタイミングでどんどんリカクしていくことのほうが重要になることが殆どであるのが実情です。とくにハイレバレッジ取引の場合にはポジションを保有していること自体が非常に大きなリスクにつながりますからできるだけ保有時間を短くすることで利益を上げることのほうが重要になるのがほとんどなのです。
そのためにスキャルピングという短時間で利益を上げる手法が有効になってくるわけです。一般的には売買回数を増やし、しかも一回の利益を数銭から10銭程度に抑えていくこの売買手法というのは逆に取引リスクを高めるので儲からないという指摘をする人がいるのは事実です。たしかに通常のレバレッジならばできるだけ理を伸ばしていくというスイングトレードのほうが利益を出せるという方も多いわけですが、ことハイレバレッジの取引に関してはやはりポジションの保有時間を減らすことのほうが断然リスクヘッジになるものといえるのです。
スキャルピングは基本的にファンダメンタルズと関係なく取引できます
このスキャルピングですが、基本的にはチャートを見ながらベストのタイミングで買いなり売りなりで取引する方法で、達人になればレートパネルだけ見ても売買することができる人が存在するようです。
各人の取引手法はとにかく様々でボリンジャーバンドで売買して成功する人もいればひたすら移動平均線だけをみて売買する方もいますし、RSI,標準偏差、MACDなどのオシレーター系ツールを組み合わせて自分でうまく判断できる手法を確立されるかたも多い状況です。このスキャルピングという手法の最大のポイントはポジションのエントリーにファンダメンタルズの情報は一切必要ないことで、どんなに相場が弱っていて売りの局面でも瞬間的な動きでは買いで利益を出すこともできるというのは大きな魅力になります。もちろん10回売買して全戦全勝というわけにはいきませんが、勝率が高ければ確実に利益は蓄積していくことが可能です。
相場のテーマや方向感については知っていて損はない
ただファンダメンタルズの認識をしっかり持つことはFX取引の基本中の基本で、わかっていてあえてやるのと知らずに自己判断だけで売買するのとではやはり取引リスクはかなり異なるものになる点はしっかり理解しておく必要があります。市場のテーマが何で、どのような材料で相場が動いているのかをしっかり理解しておくことはスキャルにもプラスに働くことになります。たとえばBREXITでポンドが揺れ動き非常に売り込まれるような状況下ではドル円もユーロ円も円高になりやすいことからどうしても円が買われるといった動きが出やすく、特定の通貨の値動きだけみていてはわからない情報もたくさん出回っているということにはかなり注意をする必要があるのは言うまでもありません。
その一方でファンダメンタルズや相場の方向感がわかって見事に当てることができてもFXの売買で勝つことはできないのもまた事実であくまでテクニカルチャート上での動きが一致するときが売買のタイミングになるというわけです。
相場の方向に確信が持てるときだけエントリーするのが重要
毎日のようにスキャルピングで取引をしていますとポジションを持つのが日課になってしまうため余分な売買をして失敗することが多くなるのは事実です。しかしハイレバの環境で取引して生き残るためにはなんとなくのレベル感だけで売買するのは非常に危険で、それが結果的に勝率を下げてしまうことになりかねません。
したがって自分で相場を見ていてどうなるかわからないと思ったときにはやはり無理して取引をしないという勇気も重要になってくるのです。
こうしてみてきますとハイレバレッジを利用して成功するのにはそれなりに自分で確立させた取引の手法とタイミングの判断が重要になることがご理解いただけると思います。これを適切に活用できませんとどんなハイレバレッジでもうまく利益につなげていくことはできないということはあらかじめしっかり認識しておきたいものです。ハイレバ取引で成功を収めている人は何等かの形でこうした条件を自らしっかりクリアさせてトレードしている人たちなのです。
-
前の記事
ゼロカットシステムがあるだけでも海外FXを利用する価値が断然ある理由について 2019.08.26
-
次の記事
顧客資金保護の視点での海外FX業者の信用度の見分け方について 2019.09.02