XMの約定通知メールを徹底解説

XMの約定通知メールを徹底解説

XMの約定通知の設定方法

予約注文やEAを利用する際に便利

FX(外国為替証拠金取引)は少額から始めることができ、24時間取り引きができることから人気があり、学生や主婦層にまで広がっています。さらに海外のFX業者を利用すると、国内のような規制がないため25倍以上のレバレッジを効かせることができるのです。

海外のFX業者で日本人トレーダーからもっとも支持されている「XM」では、なんと「888倍」のレバレッジを効かせることが可能です。

しかも、XMのトレードプラットフォームは「MT4」(MetaTrader4)や「MT5」(MetaTrader5)ですから、世界中の敏腕トレーダーが開発した「EA」(Expert Adviser)をどんどんダウンロードして、実際に自分で使ってみることができるのです。

EAを使ったシステムトレードの場合、本業の仕事に従事している間も、寝ている間も、自動的に売買を繰り返して利益を積み上げてくれます。エントリーやエグジットする価格設定ももちろん自分で操作できるのですが、売買はコンピューターがしてくれるので、約定されているのか、されていないのか気になります。

これは裁量トレードで、指値や逆指値を設定して予約注文する場合も同じことが当てはまるでしょう。

こういった場合は「約定通知される機能」を利用するととても便利です。MT4でも、MT5でも、パソコンだけでなく、スマホにも約定通知ができます。今回はこの約定通知について徹底解説をしていきましょう。

MT4の予約注文の特徴

成行注文については大きな違いはありませんが、指値注文や逆指値注文については、国内のFX業者独自のトレードプラットフォームに慣れていると、MT4の注文方法には違和感があるかもしれません。

まず、約定通知メールの設定方法ですが、こちらはパソコンのMT4を立ち上げ、画面上部にあるメニューバーから「ツール」を選択します。さらに「オプション」から「通知機能」を選び、「トレード処理を通知する」のチェックボックスをチェックするだけです。これで予約注文が成立したり、損切りになった場合、自動的に通知がくることになります。

XMでの予約注文については、「新規注文」または「F9」または「チャート上で右クリック」→「注文発注」→「新規注文」によって、「オーダー発注」というウィンドウを開きます。

ここで「通貨ペア」や「数量」(Lot)、「有効期限」などを入力していくことになりますが、「注文種別」が4種類あります。

  • 「Buy Limit」(指値買い)⇒ 現状の価格より低い価格になった場合に買います。
  • 「Sell Limit」(指値売り)⇒ 現状の価格よりも高い価格になった場合に売ります。
  • 「Buy Stop」(逆指値買い)⇒ 現状の価格より高い価格になった場合に買います。
  • 「Sell Stop」(逆指値売り)⇒ 現状の価格より安い価格になった場合に売ります。

新規注文と同時に決済注文も入れられます。こちらは数量を入力する下の欄にあり、「決済逆指値」(S/L)と、「決済指値」(T/P)となっていますので、利益確定、損切りも自動でできます。

約定通知の設定をしておくことで、このようなエントリーやエグジットの際に知らせが届くようになるのです。

XMのスマホに通知するやり方

スマホの通知機能を有効活用しよう

約定通知メールは便利ですが、実際のところ自宅のパソコンの前にずっと座っているわけではないので、外出時こそ約定通知の重要性が増すでしょう。その際に常に所持しているのはスマホです。

スマホに約定通知が届くように設定しておけば、仕事の休憩時間や、家事の途中、交通機関を利用している最中でも簡単に確認することができます。通知を設定していないと、ついつい気になって仕事中にチャートを確認したりしてしまい、本業に集中できないので、メリハリをつけるうえでも便利な機能です。

また、ニューヨークタイムは日本時間では深夜にかけての時間帯になり、寝ている間に相場が大きく変動することがあります。特にアメリカのFF金利の誘導目標を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)の発表や、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の声明などは深夜になりますので、なかなか起きて待っているのはたいへんです。

指値注文や逆指値注文を設定し、スマホに約定通知が届くようにしておくことで、相場が大きく変動したとしてもいち早く知り、対応することができるのです。FXの勝率を高めていくためにも、スマホの約定通知は有効活用していくべきでしょう。

スマホにMT4アプリをインストールする

XMでスマホに約定通知が届くようにするためには、パソコンにMT4をインストールするだけではなく、スマホにMT4のアプリをインストールする必要がありますiPhone用とAndroid用が用意されていますので、どちらのスマホでも問題ありません。

MT4のアプリをインストールした後で、「設定」から「チャットとメッセージ」を開きます。すると「Mata Quotes ID」が表示されます。このIDをパソコンに入力することになりますので、メモしてください。

続いてパソコンのMT4を起動します。手順は「ツール」→「オプション」→「通知機能」と開き、「プッシュ通知機能を有効にする」というチェックボックスをチェックします。そしてスマホアプリに表示されたMata Quotes IDを入力するのです。

「テスト」をクリックして、実際にスマホに通知がきたら設定は完了です。最後に「OK」をクリックします。手順さえわかれば簡単に設定できます。

アクション指定による通知の切り替え

通知に関してはアラーム音を鳴らすなど、アクション指定をすることができます。この機能を使いこなすと、約定した際だけでなく、為替レートが高値や安値になったり、注意すべきレジスタンスラインやサポートラインをブレークした際などに敏感に反応できるようになります。

設定の手順は、パソコン上のMT4のメイン画面で、「表示」→ターミナルタブの「アラーム設定」を右クリック→「作成」です。

アラーム設定の画面では一番上に「有効にする」というチェックボックスがありますので、こちらをチェックします。

後は各項目を自分のニーズに合うように設定していきます。

まずは「アクション指定」です。こちらには4種類あります。

  • 「Sound」→アラーム音が鳴り、音声で知らせてくれます。
  • 「File」→作動するプログラムファイルを指定できます。
  • 「Mail」→指定したアドレスにメールが届きます。
  • 「Notification」→スマホアプリのプッシュ通知機能の設定です。

「通貨ペア」では該当する取り引き通貨ペアを選択します。「有効期限」はアラート機能の期限です。

「条件」と「価格」を入力する欄があります。価格指定をしておき、「Bid<」だと売値がその価格を下回るとアラームが作動します。「Bid>」だと売値がその価格を超えるとアラームが作動します。「Ask<」は買値がその価格を下回った際にアラームが作動し、「Ask>」は買値がその価格を超えると作動するのです。

ちなみに条件で「Time=」を選択すると、価格には「時刻」を入力することになり、この時刻になるとアラームが作動します。

「間隔設定」ではアラームが作動する時間を設定できます。10秒から1時間(10secから1h)までの幅で設定します。「最大反復数」はアラームが繰り返される回数の設定です。1~1000回までの幅で設定します。ただしアクション指定の設定で、Notificationを選択している場合は1回のみの限定となります。

こちらも「テスト」のボタンがありますので、クリックすることで確認ができます。設定が完了したら「OK」をクリックします。

超ハイレバレッジだからこそ用意周到さが必要

XMは888倍という超ハイレバレッジを効かせることができます。超ハイレバレッジですから、とても高いリターンを期待できる代わりにリスクも当然高くなります。

米ドル/日本円(USD/JPY)が1ドル110円だとすると、レバレッジ1倍で10万通貨を取り引きするのに1,100万円必要です。国内で最大のレバレッジを効かせると44万円で取り引きできます。10万通貨のポジションですから、ロングポジションだと1ドル111円に1円ドル高になると10万円の利益です。

XMで888倍のレバレッジを効かせると、44万円の証拠金だと、なんと国内の35倍のポジションを保有できるのです。つまり1円のドル高で350万円の利益です。重要な経済指標が発表されポジティブサプライズやネガティブサプライズになれば、米ドル/日本円といえども1日で1円は変動します。

もちろん44万円あったとしても、実効レバレッジを下げて、強制ロスカットにならないように余剰金には余裕を持ったポジション量になるとは思いますが、XMではそれだけの利益を生み出すこともできれば、逆にそれだけの損失を生み出す可能性があるということです。

だからこそ、情報に関しては常に敏感になっておく必要があるのです。為替レートの変動にもいち早く反応できることで、大きな利益に繋がり、リスクマネジメントにもなります。

まとめ

ということでXMの約定通知に関する内容についてお伝えしてきました。

約定通知の設定はとても簡単なので、すぐに取り組めます。ついでにスマホにもMT4アプリをインストールして、約定通知が届くようにしておきましょう。ポイントは約定通知だけでなく、気になる値動きになった際に通知がくるようにもしておくことです。

チャートを常に監視していられる状態であれば必要ないでしょうが、専門トレーダーであっても24時間は確認できません。またその必要もないでしょう。短期取り引きを中心に行うトレーダーにしても、中・長期取り引きを中心に行うトレーダーにしても、重要な時間帯だけ参加することで利益は出せます。

しかし、予想もしないタイミングでチャンスが訪れたり、ピンチを迎えることもあるのがFXになります。突発的な地政学リスクで下落するケースも過去にはありました。備えあれば憂いなしという言葉通り、できるだけ「もしも」に備える準備は大切です。

通知機能は地味かもしれませんが、とても重要なサポートをしてくれます。ぜひ上手く活用して成果に繋げてください。